アリは、むかしは人間でした。
その人はお百姓(ひゃくしょう)でしたが、自分の畑で出來る物だけでは満足しないで、隣近所のお百姓の畑の作物をうらやましがって、しょっちゅう盜んでいました。
ゼウスの神は、「こんな欲張り人間は、許せない!」と、怒って、この人をわたしたちがアリと呼ぶ生き物に変えてしまったのです。
けれどもこの人は、アリに姿が変わっても、性格は変わりませんでした。
その証拠に、いつでもあちらこちらの畑を歩き回って、よその人のオオムギやコムギを拾っては、自分の為に貯め込んでいます。
生まれつき悪い人は、どんなにひどく罰せられても、その性質が変わる事はないという事を、このお話しは示しています。
アリ は、むかし は にんげん でした。
その ひと は おひゃくしょう でした が、じぶん の はたけ で できる もの だけ では まんぞく しないで、 となりきんじょ の おひゃくしょう の はたけ の さくもつ を うらやましがって、しょっちゅう ぬすんで いました。
ゼウス の かみ は、 「こんな よくばり にんげん は、ゆるせない!」 と、おこって、この ひと を わたしたち が アリ と よぶ いきもの に かえて しまった の です。
けれども この ひと は、アリ に すがた が かわって も、せいかく は かわりません でした。
その しょうこ に、いつでも あちらこちら の はたけ を あるきまわって、よそ の ひと の オオムギ や コムギ を ひろって は、じぶん の ため に ためこんで います。
うまれつき わるい ひと は、どんな に ひどく ばっせられても、 その せいしつ が かわる こと は ない と いう こと を、この おはなし は しめして います。
有只蒼蠅,從前是個人。
那個人是普通百姓,不滿足與自己田地里的收獲,很羨慕附近百姓農田里的作物,就去偷竊別人的東西。
宙斯神生氣地說:“這種貪婪的人,不允許這樣。”就把那個人變成了我們所說的蒼蠅。
但是,這個人雖然樣子變成了蒼蠅,但性格卻沒有變。
他還是經常在稻田附近這走來走去,撿起周圍人的大麥小麥,然后自己存起來。
這個故事告訴我們,天生就壞的人,不論接受了多么嚴厲的懲罰,他的個性都不會改變的。
【聽故事學日語】系列>>>>
(責任編輯:中大編輯)